PCゲームを快適に遊ぶ上で欠かせないゲーミングPC。
BTOメーカーから購入すると全て最新パーツで構成されているため、自作する場合と比較して高額になってしまいます。
本記事では、少しでも価格を抑えてゲーミングPCを手に入れたいという方向けに、ゲーミングPCの自作に必要なものについて解説します。
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ゲーミングPCを自作するメリット
ゲーミングPCを自作するのは手間が掛かりますが、主に下記4つのメリットがあります。
それぞれ詳しく解説していきます。
好きなパーツにコストを掛けられる
自作PCでは、自分のニーズに合わせてパーツを自由に選ぶ事が出来るため、特に重視したい機能に予算を集中させることが可能です。
ゲームだけでなく高解像度でのイラスト制作を楽しみたい場合は、大容量のメモリを優先して選び、ゲームやOSをスムーズに動かすためには、複数のM.2 SSDを設置して効率を上げることができます。
PCゲームをより快適に楽しむためには、高性能なグラフィックボードを選択し、さらに性能の高いCPUを選びつつ、CPUクーラーも水冷、空冷どちらでも自由に装着可能です。
自分の用途に応じたパーツを組むことでPC使用時のパフォーマンスを最大限に引き出し、自分だけの理想の環境を構築することができます。
予算を抑えつつゲームを重視したいのであれば、CPU性能を落としてGPU性能を優先するなども出来ます!
PCケースも自由に選べる
自作PCでは、PCケースの選択においては、既製品では決して得られないような独自性のあるゲーミングPCを構築することが可能です。
現在では、内部構造が透けて見えるガラス製ケースを使って、内蔵パーツをLEDライティングで輝かせる演出を取り入れた、目を引くデザインのPCが人気を博しています。
ケースだけでなく、マザーボード、メモリ、ファンに至るまで、専用の制御ソフトウェアを通じて色とりどりに光るパーツが豊富に出回っており、これらを駆使して自分だけのPCを構築することが自作の大きな魅力の一つです。
さらに、PCケースに関しては、一般の市販PCにはないユニークなデザインのものが多数存在します。
鮮やかな色彩のデザインケースや、コンパクトながら高い機能性を持つMini-ITXケースなど、用途や好みに応じた多様な選択肢があります。
自作PCはパーツを自由に選べるだけでなく見た目においても個性を発揮することが出来ます。
PCの外観は毎日見るものなので、自分の好みに合わせることでゲームのモチベーションにも繋がります!
性能不足の際に自分でアップグレードが出来る
自作PCの組み立てでは、汎用性の高いマザーボードを使用するため、将来的なアップグレードが簡単になります。
パフォーマンスが悪くなってきた際には、特定のパーツを最新のものに交換するだけで、全体の性能を向上させることが可能です。
作業の効率化やゲームプレイの快適性向上を目指す場合、追加のメモリを装着したり、より高性能なグラフィックボードへの交換、またはストレージ容量の増加といったアップグレードが選択肢として考えられます。
これらのアップグレードは自由に行うことができるのは自作PCならではの大きなメリットです。
BTOメーカーが販売しているゲーミングPCの場合、マザーボードにそのメーカー専用のものを使用しているため、自分でアップグレードが出来ない場合があります!
メンテナンスやトラブルの対応が自分で出来るようになる
長年パソコンを利用していると、トラブルや故障のリスクは避けて通れません。
市販のPCの場合、問題発生時にはメーカーへの連絡や修理センターへの送付が必要で、これが時間と追加コストの原因になることがあり、保証期間が終了している場合は修理費用が高額になる可能性もあります。
自作PCの場合、自分でパーツを付けているため、問題が発生した際にはすぐに原因を見つけて対応することが可能です。
具体的には、故障したパーツを自分で特定し、必要に応じて交換を行うことができます。
ケースを開けてのファンやヒートシンクの清掃は、自作していればパーツ構造を理解しているため、簡単に行うことが可能です。
自分で組み立てたPCだからこそ、パフォーマンス維持やトラブルの予防が手軽になります!
ゲーミングPCの自作に必要なもの
ゲーミングPCを自作するにあたって必要なパーツは下記の6つです。
初めてゲーミングPCを自作する方向けにそれぞれ詳しく解説していきます。
マザーボード
マザーボードは、PCの心臓部とも言えるメインの基板であり、CPUやGPU、ストレージやメモリといった重要なパーツを取り付ける場所です。
この基板上には、各パーツが正確に接続される特定の位置が設けられており、端子を接続することで簡単にパーツを組み込むことができます。
Intel製またはAMD製のCPUは、異なるマザーボードが必要であり、選択したCPUに適合するソケットとチップセットを持つマザーボードを選ぶ必要があります。
ソケットはCPUを取り付ける部分で、チップセットはCPUと他のPCパーツ間を仲介する役割を果たします。
Intel第13世代CPUであるCore i7 13700Fを使用する場合、LGA1700ソケットを備えたマザーボードが必要となり、チップセットがB760やZ790のものを選ぶ必要があります。
その他のパーツに適合している必要があるため、自作する上で一番注意するべきパーツです!
CPU
CPUは、パソコンの脳として機能し、ソフトウェアからの指示に基づいてデータを処理し、メモリや他のパーツを制御します。
作業やゲームのパフォーマンスはCPUの能力に大きく依存しており、快適にゲームを楽しむには、一定レベル以上のCPU性能が必要です。
CPU性能を確認する際には、コア数とスレッド数が重要な指標となります。
コアはCPU内の処理ユニットで、コア数が多ければ多いほど、多くのデータを同時に処理できます。
スレッドは、CPUが処理するタスクの流れであり、一部のCPUでは1コアが複数のスレッドを同時に処理することが可能です。
マルチスレッド機能を持つCPUは複数のタスク、つまりゲームと配信ソフトなどを同時に起動する際におすすめです。
ほかにも、CPUの処理速度を判断する別の要素としてクロック周波数があります。
これはCPUが1秒間に行う処理の回数を示しており単位はヘルツ(Hz)で、クロック周波数が高いほど、CPUの処理速度は速くなります。
CPUは稼働すると高熱になるため、冷やすためのCPUファンも空冷か水冷か選ぶ必要があります!
グラフィックボード
グラフィックボードは、PC内で画像処理を専門に担当するパーツです。
このパーツは、画像の生成と描写に特化しており、グラフィックに関連する計算を高速で処理するため、ゲームにおいては最も重要なパーツなります。
このため、ゲームやAIイラストなどの高度な画像処理が必要なアプリケーションを使用する際はグラフィックボードの性能に依存します。
求めるパフォーマンスレベルを満たすためには、プレイしたいゲームが要求するスペックを事前に確認し、それに適したグラフィックボードを選ぶことが大切です。
グラフィックボードを選ぶ際には、自分がプレイしたいゲームの中でも一番要求スペックが高いゲームを参考にすることで、自分にとって最適なグラフィックボードを見つけることができます。
ゲームをプレイする上で最も重要なパーツとなります!
メモリ
メモリは、パソコンがタスクを処理する際にデータを一時保管する場所です。
メモリ容量が多いほど、大容量のデータ処理がスムーズに行え、複数の小さなタスクも同時に処理することが可能になります。
使用するアプリケーションやゲームに応じて、適切なメモリ容量を選択することが重要です。
一般的なゲームや通常の作業には、16GBのメモリが適していますが、最近のゲームは大容量メモリを求めているものも多いため、32GBメモリがおすすめです。
この容量であれば、フルHD環境の下でほとんどのゲームを快適に楽しむことができ、動画編集などのクリエイティブ作業も問題なく行えます。
4K解像度でのゲームプレイや高度なクリエイティブ作業を行う場合は、64GBのメモリも検討する必要があります。
大容量のメモリを搭載することで、複数のリソースを要求するアプリケーションを同時に実行しても、パフォーマンスの低下を最小限に抑えることが可能です。
ストレージ
ストレージは、パソコンにインストールされたデータやファイルを保存する場所として機能します。
容量の大きい最新ゲームや大容量の動画ファイルを扱う場合、十分なストレージ容量は必須です。
ストレージには主にHDD(ハードディスクドライブ)とSSD(ソリッドステートドライブ)の二種類があります。
HDDは、コストパフォーマンスに優れていますが、データアクセス速度はSSDに劣ります。
SSDは、データの読み書き速度が非常に高速であり、ゲームのロード時間短縮や作業効率の向上に大きく貢献しますが、HDDに比べて価格が高めです。
1TB以上のSSDをメインストレージとして使用することで、複数の大容量ゲームやアプリケーションのインストールに余裕を持たせることができます。
予算の都合上、大容量を確保しつつコストを抑えたい場合は、メインストレージにSSDを、サブストレージにHDDを利用することで、バランスよくシステムを構築することが可能です。
この組み合わせにより、高速なデータアクセスと広い保存容量の両方を実現できます。
電源ユニット
電源ユニットは、PC全体に電力を供給する役割を果たしており、適切な電源がなければ、高性能なパーツを搭載しても、そもそも電源が起動しません。
電源を選ぶ上で最初に確認すべき点は規格で、自作PCでは、主にATX規格またはSFX規格の電源ユニットが使用します。
これらはPCのサイズや設置スペースに応じて選ぶ必要があり、選択するPCケースに合ったサイズの電源ユニットを選ぶことが重要です。
高性能なパーツを多く搭載する予定の場合、それに見合った性能を持つ電源ユニットを選択する必要があります。
電源ユニットの定格出力は、「トータルの消費電力の1.5倍程度が推奨」とされており、出力が不足するとシステムに不具合が生じる可能性がありますが、定格出力が必要以上に大きければそのような問題は発生しにくくなります。
特に自作PC初心者の場合は、システムの要求電力を上回る、定格出力が大きめの電源ユニットを選ぶことがおすすめです。
これにより、将来的にPCパーツをアップグレードする場合でも電源を交換することなく換装することが出来ます。
将来的にアップグレードもしたいという方は、トータル消費電力の2倍程度の電源ユニットがおすすめです!
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